2008/07/27

(つづき)
いよいよ黒部ルート見学会が始まりました。
まずは、黒部ダム駅から変な通路を通り抜けて、トロリーバスの駅の横っちょに行きます。
そこにバスが停まっていました。別にトロリーでもハイブリッドでも何でもない普通の排ガスの臭いバスです。

これに乗ってトンネルの中を走っていきます。
案内していただくおじさんがいろいろ説明をしてくれます。

途中、一箇所横抗から外に出て山(剣岳)を見ました。
天気が良くてとても良く見えました。今回は梅雨シーズンだったので天気が若干心配だったのですが、
なぜか天候には恵まれました。


この横抗は、トンネルを掘った岩や土を排出するために開けたそうです。
でもただ単に排出したのではなく、ちゃんと壁を立て、その中に捨てていったそうです。
そうすることで、黒部の自然への影響は最小限にした、ということでした。

バスの終点はインクラインの上部でした。
インクラインはケーブルカーみたいなものなのですが、基本、荷物用のものです。

ケーブルカー=鉄道
インクライン=工事用機械

という違いだそうです。

しかし、ここのはケーブルカーなんかより、でかくて、傾斜が急で、迫力があります。

途中ですれ違う登りの車両です。

写真ではとてもわかりにくいのですが、向かって正面一番上のはじにシルバーに光る部分、あそこが車両(人が乗っているところ)です。良く見ると、窓の中に白いヘルメットの人が見えます。
傾斜の下側ではあれだけの高さになってしまうのですが、傾斜の上側ではレールと同じくらいの高さになるのです。傾斜のすごさと機械の大きさがわかっていただけるかと思います。

インクラインを降りると、そこは黒四発電所です。
完全に山の中の地下施設で窓がありません。
でも4階建てです。
今では、都会の地下鉄や地下施設はそれほど珍しいものではありませんが、昭和30年代に、しかも道もないような山奥に作ったというのがすごいことですね。

手前の歯車みたいのが、水を受けて回る水車、奥のほうの4台てっぺんにランプのついているのが発電機の頭頂部です。(本体はこの下に地下2階分の大きさで設置されています)

発電所で関電の方の説明を聞き、お弁当タイムとなりました。

黒四発電所はさすがに現在では無人化されているそうですが、ちょっと前まではシフト勤務で操作員が常駐していたそうです。移動だけで数時間かかるし、窓はないし、なかなか厳しい職場ですよね、、、

(つづく)
Posted by Picasa

0 Comments:

Post a Comment