2008/07/25

(7月16日)なんとラッキーなことに、先日の立山砂防軌道に続き、連続して今度は、黒部ルートの見学会の抽選に当たってしまいました。
連続して有給っていうのも何でしたが、会社休んで家族を置いて(幼児は参加不可なのです)ひとり、朝4時にウキウキで出かけていきました。

黒部ルートというのは、アルペンルートの黒部ダムから黒部峡谷鉄道の終点、欅平までの間を結ぶ、関西電力の専用道路および専用鉄道(トロッコ)のことです。黒部峡谷の険しい山中を行くため、また冬季も通行可能とするため、ほぼ全線がトンネルの中です。
途中には黒四発電所がありますが、その発電所も4階建ての建物すべてが山中の地下施設です。

そして、吉村昭の小説「高熱隧道」のテーマになっている、トンネルの岩盤の温度が165度に達したという火山帯の中を行くトンネルがあります。
高熱隧道や黒四発電所、黒部ダムの工事では、時代が違うとはいえ何百人という単位の人が犠牲になっています。

私は中学生のときに高熱隧道を読んで衝撃を受けて以来、いつかは来てみたかったのですが、一般公開されているルートではなく、関西電力の主催する見学会に応募し抽選に当らないと来ることができませんでした。

見学会は、欅平から黒部ダムまで山を登っていくコースと、黒部ダムから欅平まで山を降りていくコースがあります。やはり気分的には登っていくほうが盛り上がるようで、欅平から黒部ダムまで山を登っていくコースのほうが倍率が高いようでした。
私は、とりあえず行きたかったので、特にコースは希望せずに申し込んだところ、黒部ダムから欅平まで山を降りていくコースになりました。

それでは、出発です。

黒部ダム出発コースは黒部ダムに10時45分集合です。とはいえ、黒部ダムというのはアルペンルートのクライマックス、要は激しく山の上です。
そこに10時45分に着くためには、富山側から行くとするとアルペンルートの始発に乗る=富山地鉄の始発に乗る必要があります。
(今回は、行き[立山]と帰り[宇奈月]で山から下りてくる場所が違うので、車でアプローチすることはできません)
そのためには、高岡からだと、普通の始発電車では間に合いませんでした。
そこで、大阪発新潟行きの夜行急行「きたぐに」に一駅だけ乗ることになってしまいました。
朝4時15分、意外に、2人ほど「きたぐに」に乗る人がいました。それどころか、降りてくる人はけっこうそれなりにいました。

なんか内装の色が、おしゃれですね。造作の古さを生かした色合いで、なかなか良いのではないでしょうか?
自由席はある程度埋まってましたね、寝台やグリーン車は完全にガラガラでしたが、、、

富山駅到着です。たった一駅でしたが急行料金払いました。。。
今度は富山駅で店も何もやってない早朝に1時間半ほど時間つぶしです。
それにしてもそれなりに人いるんですね。朝早くから、、、、

続いて富山地鉄立山行き急行です。

車掌さん&クハ付きの3両編成でした。

立山駅でケーブルカーの始発まで時間があったので、乗ってきた列車の折り返しを撮影してみました。

続いて、ケーブルカーの始発です。
アルペンルートは去年の秋に初めて子供連れで走破したのですが、そのときは激混みでした。
今考えると紅葉シーズンで混んでたんですね。。
しかも雨で、景色も見えず、過酷なだけの旅でしたが、、、、
今回は、平日だし早朝だし、ガラガラでいい感じです。

続いて室堂です。若干残雪が残ってます。

とりあえず黒部ダムまで直行しようと思い、室堂からそのままトロリーバスに乗ります。
いやーガラガラで最高!前回は、もう全ての乗り物がラッシュでしたから、、、、

大観峰です。
天気が良くてすばらしい景色です。こんな山奥の急斜面によくこんな施設を作ったなぁ、、、と思いますね、、しかもそれが何十年も維持されている、ということに感動を覚えます。
アルペンルートって、確かにすごいところを気楽に通ることができます。維持費もかかるでしょうし、それを考えると料金も適切なのかもしれません。
ただ、ちょっと施設や設備が今の基準で考えるとストイックすぎるかもしれませんね。
至るところみやげ物屋とそば屋ばっかりありますが、、、、、ちょっとつまんないかもしれませんね。

しかし天気が良くてよかった。前回はここ、何も見えなかったですから、、、

続いてロープウェイとケーブルカーで黒部ダムに向かって降りて行きます。


(つづく)

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