2008/07/28
(つづき)
そして、黒四発電所から、関西電力専用鉄道のトロッコに乗って高熱隧道へ突入します。
トロッコ、小さいです。
このトロッコの客車(人車)は高熱隧道を通るために耐熱構造になっているということです。
窓は開かず、内側と外側を同時に拭ける手動のワイパーが備わっていていました。
製造年月は2004年でした。
機関車はバッテリーで動く電気機関車です。
もう機関車、というよりは完全に工事用機械、という風貌です。質実剛健です。シブイです。
黒四発電所からちょっとだけ行ったところで、数年前、紅白で中島みゆきが歌ったそうです。
ここで中島みゆきが歌うために100人近い人間が黒四まで来たそうです。
そしていろんなケーブルを全部長野側から引っ張ってきたそうです。
まあ、別にいいんですけどね、、、、テレビってそんなもんでしょうから。
ちょっと走って仙人谷ダムに着きます。
ここがこの関西電力専用鉄道唯一の地上部分です。
もともとは、この軌道はこの仙人谷ダムを作るために戦前から戦中にかけて作られたものを戦後黒四まで延長したものです。
このダムの建設とこの先の軌道の工事のために、戦前戦中で時代が違うとはいえ、数百人の命が失われている、という、気が引き締まる思いのする場所でした。
仙人谷駅から黒四方面
欅平方面
仙人谷ダムには作業員が常駐しているそうです。また医務室や宿舎もあるそうです。
越冬もするんだと思います。大変なことです。
なお、ちなみに、欅平から黒部ダムまで、もともとこの仙人谷ダムや黒部ダムを作る一番最初の段階で整備された川沿いの歩道を歩いて、徒歩で来る道もあります。その道がちょうどこの橋で線路を横切るそうです。
歩道は水平歩道とか日電歩道とか言われていますが、欅平から黒部ダムまで一泊二日、ベテラン登山者向けのコースだそうです。いつか歩いてみたいと思います。
(つづく)
ラベル: 貨物、専用線, 関西電力黒部専用鉄道, 黒部峡谷鉄道