2008/07/30

(つづき)
欅平上部駅から、外に出ることができます。
ここから山を見ます。美しい景色です。

これが、竪抗エレベーターです。線路がそのまま引かれています。

エレベーターを降りると、欅平下部駅です。
見慣れた黒部峡谷鉄道の客車が入ってきます。欅平駅からはスイッチバックの構造になっています。
機関車は欅平から客車を牽引してきて、スイッチバックで客車を押し込みます。

そして、推進運転のまま、欅平駅に到着しました。

ちなみに下部駅から欅平までの機関車は、この前のイベント列車と同じような凸型でした。(↓の写真の奥の機関車です)


とここまでで、見学会は解散です。
時間があったので、欅平をちょっと散策して、帰路に着きました。

途中、猫又にディーゼル機関車がありました。
宇奈月でずっと待ってればこれが戻ってくるの見れたかもしれませんが、、、、
さすがにちょっとめんどくさかったので帰っちゃいました。

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2008/07/29

(つづき)

仙人谷を出るとすぐに、「高熱隧道」に突入します。
いまでは、高熱隧道部の両脇を黒部ダムと仙人谷ダムからの水路トンネルが2本通っていることもあり、岩盤の温度は40度くらいに下がっているそうです。

とはいえ、やはり車内まで熱気が入ってきて瞬く間に汗だく、硫黄の匂いが充満してm窓は内側も外側も曇ってしまいました。
外側内側両面ワイパーを動かして外を見ると、岩盤に硫黄が付着しています。

高熱隧道部のトンネル内部です。

その後は涼しいトンネルをしばらく走り続けます。
しかしそもそも狭い車内に満席な状況で、汗だくな状況は変わらず、、、、

そして終点、欅平上部駅に着きました。ここもトンネルの中です。
ここは、黒部峡谷鉄道の欅平駅の近くですが、黒部峡谷鉄道とは標高差が200メートルあります。
その200メートルは、竪抗エレベーターで接続されています。

このエレベーターは、トロッコも入る構造になっていて、貨車は、荷物を積んだまま、1両ずつエレベーターに載せられ、この関西電力専用鉄道と黒部峡谷鉄道を”通し”で通過できるようになっているのです。
ちなみに、この関西電力専用鉄道は上部軌道と言われますが、この上部、というのは、このエレベーターの「上部」という意味だということです。なので、黒部峡谷鉄道は下部軌道です。

到着した列車です。

奥に留置されていた別の編成です。機関車充電中だそうです。

(つづく)

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2008/07/28

(つづき)

そして、黒四発電所から、関西電力専用鉄道のトロッコに乗って高熱隧道へ突入します。
トロッコ、小さいです。

このトロッコの客車(人車)は高熱隧道を通るために耐熱構造になっているということです。
窓は開かず、内側と外側を同時に拭ける手動のワイパーが備わっていていました。
製造年月は2004年でした。

機関車はバッテリーで動く電気機関車です。
もう機関車、というよりは完全に工事用機械、という風貌です。質実剛健です。シブイです。

黒四発電所からちょっとだけ行ったところで、数年前、紅白で中島みゆきが歌ったそうです。
ここで中島みゆきが歌うために100人近い人間が黒四まで来たそうです。
そしていろんなケーブルを全部長野側から引っ張ってきたそうです。
まあ、別にいいんですけどね、、、、テレビってそんなもんでしょうから。

ちょっと走って仙人谷ダムに着きます。
ここがこの関西電力専用鉄道唯一の地上部分です。
もともとは、この軌道はこの仙人谷ダムを作るために戦前から戦中にかけて作られたものを戦後黒四まで延長したものです。

このダムの建設とこの先の軌道の工事のために、戦前戦中で時代が違うとはいえ、数百人の命が失われている、という、気が引き締まる思いのする場所でした。

仙人谷駅から黒四方面

欅平方面
仙人谷ダムには作業員が常駐しているそうです。また医務室や宿舎もあるそうです。
越冬もするんだと思います。大変なことです。

なお、ちなみに、欅平から黒部ダムまで、もともとこの仙人谷ダムや黒部ダムを作る一番最初の段階で整備された川沿いの歩道を歩いて、徒歩で来る道もあります。その道がちょうどこの橋で線路を横切るそうです。

歩道は水平歩道とか日電歩道とか言われていますが、欅平から黒部ダムまで一泊二日、ベテラン登山者向けのコースだそうです。いつか歩いてみたいと思います。

(つづく)

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2008/07/27

(つづき)
いよいよ黒部ルート見学会が始まりました。
まずは、黒部ダム駅から変な通路を通り抜けて、トロリーバスの駅の横っちょに行きます。
そこにバスが停まっていました。別にトロリーでもハイブリッドでも何でもない普通の排ガスの臭いバスです。

これに乗ってトンネルの中を走っていきます。
案内していただくおじさんがいろいろ説明をしてくれます。

途中、一箇所横抗から外に出て山(剣岳)を見ました。
天気が良くてとても良く見えました。今回は梅雨シーズンだったので天気が若干心配だったのですが、
なぜか天候には恵まれました。


この横抗は、トンネルを掘った岩や土を排出するために開けたそうです。
でもただ単に排出したのではなく、ちゃんと壁を立て、その中に捨てていったそうです。
そうすることで、黒部の自然への影響は最小限にした、ということでした。

バスの終点はインクラインの上部でした。
インクラインはケーブルカーみたいなものなのですが、基本、荷物用のものです。

ケーブルカー=鉄道
インクライン=工事用機械

という違いだそうです。

しかし、ここのはケーブルカーなんかより、でかくて、傾斜が急で、迫力があります。

途中ですれ違う登りの車両です。

写真ではとてもわかりにくいのですが、向かって正面一番上のはじにシルバーに光る部分、あそこが車両(人が乗っているところ)です。良く見ると、窓の中に白いヘルメットの人が見えます。
傾斜の下側ではあれだけの高さになってしまうのですが、傾斜の上側ではレールと同じくらいの高さになるのです。傾斜のすごさと機械の大きさがわかっていただけるかと思います。

インクラインを降りると、そこは黒四発電所です。
完全に山の中の地下施設で窓がありません。
でも4階建てです。
今では、都会の地下鉄や地下施設はそれほど珍しいものではありませんが、昭和30年代に、しかも道もないような山奥に作ったというのがすごいことですね。

手前の歯車みたいのが、水を受けて回る水車、奥のほうの4台てっぺんにランプのついているのが発電機の頭頂部です。(本体はこの下に地下2階分の大きさで設置されています)

発電所で関電の方の説明を聞き、お弁当タイムとなりました。

黒四発電所はさすがに現在では無人化されているそうですが、ちょっと前まではシフト勤務で操作員が常駐していたそうです。移動だけで数時間かかるし、窓はないし、なかなか厳しい職場ですよね、、、

(つづく)
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2008/07/26

(つづき)
そして、ようやく黒部湖までたどり着きました。時間はあと1時間半ほどあります。そこで、前回乗れなかった黒部湖遊覧船(ガルベ)に乗ることにします。客は私のほか2人だけでした

湖面を行って帰ってくるだけですので、あまりハイライトと言えるような見所はありませんでしたが、山が美しかったです。

本当に美しい景色です。この山がこのように穏やかで美しい表情を見せてくれる日はあまりないのかもしれませんが。

さきほどの大観峰が山肌に張りついているのが見えました。

それからダムの展望台まで登りました。
ここに貯められたこの水がこれから行く発電所で使われるわけです。

展望台から見える、トンネル出口です。
通常、関電トンネルといえば、長野側の扇沢から黒部ダムまで来るトロリーバスのトンネルのことで、バスは展望台の下のトンネル内の駅に着きます。
ただ、そもそもはトンネルは出口を出て、それから川面に下りて、ダムを作り始めていったわけです。

また、トンネルは、長野側だけではなく、発電所まで、さらに欅平まで延びていて、それがこれから行く黒部ルートになるわけです。

(つづく)

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2008/07/25

(7月16日)なんとラッキーなことに、先日の立山砂防軌道に続き、連続して今度は、黒部ルートの見学会の抽選に当たってしまいました。
連続して有給っていうのも何でしたが、会社休んで家族を置いて(幼児は参加不可なのです)ひとり、朝4時にウキウキで出かけていきました。

黒部ルートというのは、アルペンルートの黒部ダムから黒部峡谷鉄道の終点、欅平までの間を結ぶ、関西電力の専用道路および専用鉄道(トロッコ)のことです。黒部峡谷の険しい山中を行くため、また冬季も通行可能とするため、ほぼ全線がトンネルの中です。
途中には黒四発電所がありますが、その発電所も4階建ての建物すべてが山中の地下施設です。

そして、吉村昭の小説「高熱隧道」のテーマになっている、トンネルの岩盤の温度が165度に達したという火山帯の中を行くトンネルがあります。
高熱隧道や黒四発電所、黒部ダムの工事では、時代が違うとはいえ何百人という単位の人が犠牲になっています。

私は中学生のときに高熱隧道を読んで衝撃を受けて以来、いつかは来てみたかったのですが、一般公開されているルートではなく、関西電力の主催する見学会に応募し抽選に当らないと来ることができませんでした。

見学会は、欅平から黒部ダムまで山を登っていくコースと、黒部ダムから欅平まで山を降りていくコースがあります。やはり気分的には登っていくほうが盛り上がるようで、欅平から黒部ダムまで山を登っていくコースのほうが倍率が高いようでした。
私は、とりあえず行きたかったので、特にコースは希望せずに申し込んだところ、黒部ダムから欅平まで山を降りていくコースになりました。

それでは、出発です。

黒部ダム出発コースは黒部ダムに10時45分集合です。とはいえ、黒部ダムというのはアルペンルートのクライマックス、要は激しく山の上です。
そこに10時45分に着くためには、富山側から行くとするとアルペンルートの始発に乗る=富山地鉄の始発に乗る必要があります。
(今回は、行き[立山]と帰り[宇奈月]で山から下りてくる場所が違うので、車でアプローチすることはできません)
そのためには、高岡からだと、普通の始発電車では間に合いませんでした。
そこで、大阪発新潟行きの夜行急行「きたぐに」に一駅だけ乗ることになってしまいました。
朝4時15分、意外に、2人ほど「きたぐに」に乗る人がいました。それどころか、降りてくる人はけっこうそれなりにいました。

なんか内装の色が、おしゃれですね。造作の古さを生かした色合いで、なかなか良いのではないでしょうか?
自由席はある程度埋まってましたね、寝台やグリーン車は完全にガラガラでしたが、、、

富山駅到着です。たった一駅でしたが急行料金払いました。。。
今度は富山駅で店も何もやってない早朝に1時間半ほど時間つぶしです。
それにしてもそれなりに人いるんですね。朝早くから、、、、

続いて富山地鉄立山行き急行です。

車掌さん&クハ付きの3両編成でした。

立山駅でケーブルカーの始発まで時間があったので、乗ってきた列車の折り返しを撮影してみました。

続いて、ケーブルカーの始発です。
アルペンルートは去年の秋に初めて子供連れで走破したのですが、そのときは激混みでした。
今考えると紅葉シーズンで混んでたんですね。。
しかも雨で、景色も見えず、過酷なだけの旅でしたが、、、、
今回は、平日だし早朝だし、ガラガラでいい感じです。

続いて室堂です。若干残雪が残ってます。

とりあえず黒部ダムまで直行しようと思い、室堂からそのままトロリーバスに乗ります。
いやーガラガラで最高!前回は、もう全ての乗り物がラッシュでしたから、、、、

大観峰です。
天気が良くてすばらしい景色です。こんな山奥の急斜面によくこんな施設を作ったなぁ、、、と思いますね、、しかもそれが何十年も維持されている、ということに感動を覚えます。
アルペンルートって、確かにすごいところを気楽に通ることができます。維持費もかかるでしょうし、それを考えると料金も適切なのかもしれません。
ただ、ちょっと施設や設備が今の基準で考えるとストイックすぎるかもしれませんね。
至るところみやげ物屋とそば屋ばっかりありますが、、、、、ちょっとつまんないかもしれませんね。

しかし天気が良くてよかった。前回はここ、何も見えなかったですから、、、

続いてロープウェイとケーブルカーで黒部ダムに向かって降りて行きます。


(つづく)

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2008/07/22

(つづき)
あまりに暑いので(?)ちょっと家の中にお邪魔させてもらいました。



窓の外を草が覆いつくしてしまっていて中はこんな感じの部屋が多いです。

栃洞鉱の敷地は、いちおう入口にチェーンが張ってあり、立ち入り禁止と書いてありました。また、敷地内の一番奥の抗口付近で工事が行われており、トラックの出入りもあります。今回は土曜だったので半ドンで帰っちゃったようでしたが、、、、

なお、抗口は柵などはなく、入っていこうと思えば入っていけそうでした。
抗口からは冷たい空気が流れていて、とても気持ちよかったです。レールも残ってました。
懐中電灯がなかったので入っては行きませんでしたが、、、、、持ってたら入ったか、、、、悩むところですな。まあちょっと中はTシャツ一枚じゃ寒かったかも。

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2008/07/21

(つづき)
続いて鉱山住宅跡です。
鉄筋3階建ての団地が4棟残っています。
なんか、昔、夏にここで子供達が走り回っていた様子が想像できます。


しかし、暑さはピークです。


松尾鉱山のちょっと小さい感じですね。
(つづく)

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