2008/08/15

8月9日に、富山地方鉄道の主催で古い市内線車両の撮影会が開催されました。
この車両はデ3533といって、昭和26年製です。もう定期旅客運用から外れて久しく、冬の凍結防止剤散布のためだけに残っていた車両です。いまの市内線の車両よりだいぶ小さい2軸車です。
よく今まで残ったものだと思いますが、ついに引退&解体となることが決まってしまい、最後に撮影会を企画していただいたということになります。

裏方として過ごしてきた数十年、こんなに注目を浴びたことはありません。

近年は夏の昼間に自走することもほとんどなかったことと思います。
多くのギャラリーに見守られて走る勇姿です。心なしか誇らしげな表情に見えます。

子や孫に囲まれたおばあちゃんのようです。

もうかなりボロボロなのは否めません。古いですし、融雪剤を散布していたのですから仕方ないですね。

小さなライトが目のようでかわいいですよね。

夏空の下、遠くを見つめるデ3533。

そして撮影会が終了し、電源が落とされたデ3533です。
長い間お疲れ様でした。

Posted by Picasa

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